特集 現場が力を発揮できる組織づくり
スペシャリスト看護師が要となるチーム活動―褥瘡対策チームと感染対策チームの活動を中心に
石山 良子
1
,
平瀬 加世子
1
,
柴谷 涼子
1
1大阪厚生年金病院
pp.963-967
発行日 2003年12月10日
Published Date 2003/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100948
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はじめに
医療の高度化が進み,複雑な医療が展開される一方で,患者・家族への情報開示が求められている。それに応えるために,医療提供者は,より専門的な知識や技術が必要とされる。このような患者中心の医療提供の考え方に加え,チーム医療の推進をめざし,当院では1997(平成9)年度に保健事業部を設立した。これは,常に医療の質を問うていた当時の院長の強力なリーダーシップのもと,「急性期医療を主体とした地域中核病院」のあり方として,セクショナリズムをなくし,組織横断的活動を行なうことで,より安全で良質な,心温まる医療の提供ができると考えたからだ。
現在,医師をリーダーに看護師,薬剤師,検査技師,栄養士,その他の専門職種から成るさまざまなチームが結成され,積極的に活動している。ここでは,特に認定看護師がその役割を発揮し,成果を上げている感染管理チームと褥瘡対策チームの活動を中心に述べる。
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