焦点 看護用語の統一をめぐって
電子カルテを視野に入れた看護用語の標準化―MEDIS-DCにおける看護実践用語標準マスターの開発状況
水流 聡子
1,2
1東京大学大学院工学系研究科
2前 広島大学医学部保健学科
pp.883-886
発行日 2003年11月10日
Published Date 2003/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100932
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医療改革で問われる看護の課題
現在,先進諸国は医療費増加にあえいでおり,懸命に医療システムの改革へ取り組んでいます。医療費削減のためには,入院期間の短縮,入院中に提供される医療サービスの効率化が求められます。そしてその目玉として,電子カルテに期待が寄せられています。
また,入院日数の急激な短縮に伴い,クライエントの移動が激しくなってきています。各組織が自分の役割を明確にし,機能が特定分化されてくるに従い,病院はそれに対応するための優秀な人材を確保しようとするでしょう。一般に,病院の支出に占める人件費は約50%ですが,その半分は看護職に投入されています。この人件費の投入の妥当性を提示するためには,看護職は,医療改革へ貢献できることを証明しなければなりません。
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