今月の主題 臨床心電図のキーポイント
心電図所見からみた救急処置
DCショックの必要なとき
町井 潔
1
1三井記念病院循環器センター
pp.626-631
発行日 1974年5月10日
Published Date 1974/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205428
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DCショックは1962年Lownによって提唱されて以来,約10年,今日では上室性および心室性の頻脈性不整脈の治療にとって必要不可欠のものとなっている.このような不整脈をみたばあい,DCショックを選ぶか,薬物治療を選ぶかを決定するためには,不整脈発生機序や,種類,治療効果についての広汎な知識と,迅速適確な判断を必要とする.
3分以上放置すれば確実に死亡する心室細動にDCショックが絶対的なことは常識である.また心拍出量の著明な減少を伴う頻脈を速やかに元に戻す必要のあることはいうまでもない.しかしながら,慢性に経過した心房細動の除細動については種々の考慮が必要である.
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