特別記事
医療の質向上につなげる多角的な職員評価に向けて―医師評価システムに対する医師の反応から
安田 信彦
1
1学校法人慈恵大学・東京慈恵会医科大学
pp.208-213
発行日 2003年3月10日
Published Date 2003/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100800
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はじめに
医療を評価する指標として,病床数,設置されている診療機器の種類,オーダリングシステムのようなコンピュータ情報システムの有無など,設備面を取り上げることが多い。しかし,医療は設備の問題だけではない。医師や看護師をはじめとする医療スタッフも重要である。しかし,医療スタッフに関する情報は,ほとんど「口コミ」なのが現実である。それは,系統立てた評価システムが発達していないためであろう。
東京慈恵会医科大学の附属病院では,診療機能を強化するために講座から診療機能を切り離した際,医師評価制度を導入した。本稿では,この医師評価制度について述べ,それを通して医療従事者の評価について考える。
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