特集 ケーススタディ 看護管理者が問題解決能力を発揮するとき
千葉県立病院における抑制廃止ガイドラインの作成と現場での適用のプロセス―千葉県循環器病センターにおける展開―[3]抑制廃止に向けた看護実践現場での取り組み(2)
荒井 まさ江
1
1千葉県循環器病センター3A病棟
pp.386-387
発行日 2004年5月10日
Published Date 2004/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100728
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当病棟は,心臓血管外科を中心とした急性期患者がほとんどである。そのようななかで,「安全確保」を目的として,判断基準や知識があいまいなまま,体幹や四肢の抑制を行なってきた。ラインなどの抜去事故報告時,当該医師より「どうしてもっとしっかり抑制していなかったのか」という発言もあり,アセスメントで抑制方法が甘かったと評価している内容も多かった。さらに,事故の責任がそのときの受け持ち看護師になるという職場風土から,ライン抜去の事故報告を行なった看護師が,次に関わるときは,もっと強く抑制してしまうという悪循環があった。
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