焦点 地域連携の新たな形を探る
患者と医療者との橋渡しで地域の医療連携の活性化を
塚本 敦志
1
1メディカルはこだて
pp.48-52
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100689
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なぜ『メディカルはこだて』の発行に思い至ったのか
5年前の2001(平成13)年9月,私は医療の専門雑誌『メディカルはこだて』(季刊誌)をそう刊した。
テレビや雑誌など,身のまわりには病気や健康に関する情報が溢れているが,本当に知りたいのは,地元の病院や医師についての情報ではないだろうか。私たちは,生涯決して縁の切れることがない病気というものについて,これまであまりにも医療の専門家に頼り過ぎていた。そしていま医療を受ける側は,深く浸透してきたパターナリズムの「お任せ」ではなく,自分自身の「患者力」が問われている。地元の病院はどういう治療を行なっているのか。あの医師が得意としている分野は何か。この医師はどんな治療方針をもっているのか。実際患者が知りたいのはそういう情報に違いないと考えた。これが,雑誌発刊の出発点であった。
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