特別記事
病院における環境保護に向けた職員全体の意識改革とその成果―地球温暖化防止活動「そう和会もったいないプロジェクト」
重井 文博
1,2
,
坪井 康禎
3
,
橋本 泰弘
4
,
瀧 正史
5
,
横山 誠二
6
,
渡邊 清博
7
1しげい病院
2医療法人そう和会
3医療法人そう和会事務部総務企画課
4重井医学研究所附属病院事務部総務課
5重井医学研究所附属病院
6医療法人そう和会本部経営管理部
7医療法人そう和会情報企画部
pp.55-62
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100691
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「もったいないプロジェクト」発足の背景と経緯
1958(昭和33)年5月に,岡山県倉敷市に設立された医療法人そう和会は,1968(昭和43)年11月に県下で初のキール型透析装置を導入し,当時不治の病とされていた腎不全の治療に先駆的な役割を果たしてきました。現在はともに腎疾患・透析医療を中心としたしげい病院(259床)と重井医学研究所附属病院(200床),訪問看護ステーション,医学研究所を運営するとともに,グループ内に薬用植物園と昆虫館を併設し(http://www.shigei.or.jp/),グループをあげて「自然保護活動」にも積極的に参加しています(表1)。
そう立者の重井博(故人)は,自然を愛し生き物を愛するやさしさをもった人であり,1963(昭和37)年11月に重井病院(現しげい病院)内に「倉敷昆虫館」を開設,1965(昭和39)年4月には倉敷市内に「重井薬用植物園」を開設,現在も無料で一般開放しています。重井博は1996(平成8)年に亡くなるまで「倉敷の自然を守る会」や「高梁川流域の水と緑を守る会」の会長として自然保護運動を続け,自然保護に携わる多くの人を育ててきました。
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