特集 中堅看護師から組織の活性化を導く
チーム力の向上に果たす中堅看護師の役割と意義―「構造こわし行動」を用いたチーム改革
深堀 信子
1
1北里大学東病院手術部
pp.36-40
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100687
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手術室看護師はその業務の特殊性から,一人前になるのに約3年を要する。しかし,一度知識・技術を修得すると,その後も専門性を追求する看護師が多いという現状がある。
北里大学東病院(以下,当院)手術部は,看護師19名からなり,2004(平成16)年度の時点で勤務5年以上の手術室経験者が9名,うち10年以上の者も4名いた。中堅層の厚い構成である。これまで手術部内では,日々の業務への疑問や見直しの必要性が感じられながらも,主体的に行動を起こすことがほとんどみられなかった。手術室看護師として知識・技術ともにある程度の力を備えた中堅看護師が複数いるにもかかわらず,問題が生じると主任や係長(看護師長)への状況報告のみで,自ら解決策を考えるまでには至っていない傾向にあった。
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