特集 中堅看護師から組織の活性化を導く
EQと経験の振り返りを導入して中堅看護師のリーダーシップ能力開発を図る
鈴木 康美
1
1東邦大学医療センター佐倉病院
pp.16-22
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100684
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はじめに
中堅看護師は,臨床実践の場でチームリーダーとして問題を解決したり,後輩にさまざまな指導を行なっており,彼らのリーダーシップ能力の如何によって看護の質は大きく変化する。そして,その後,彼らの多くは中間管理職として主任になり,部署全体を支えていくことになる。
筆者の所属する東邦大学医療センター佐倉病院(以下,当院)は,間もなく増床を控えており,そのなかで看護の質を向上させていくためにも中堅看護師のリーダーシップ能力を育成することが非常に大きな課題であった。施設の現状を分析し,これまでのリーダー研修の問題点を検討した結果,リーダーシップ能力のさらなる開発を促すためにキャリア開発プログラムを変革していく必要性を感じ,そこでEQ(Emotional Intelligence),と経験の振り返りを取り入れた中堅看護師のキャリア開発プログラムを再構築することにした。なお本稿では,中堅看護師を,「臨床経験5年以上で,当院のクリニカルラダー・レベルⅢの挑戦者」とする。
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