特集 中堅看護師から組織の活性化を導く
中堅看護師としてのこれまでと,これから
東 由美子
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院ERセンター
pp.14-15
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100683
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異動を転機ととらえて
私は東京医科歯科大学医学部附属病院(以下,当院)看護部に勤務して6年目になります。1年目に集中治療室(以下,ICU)に配属になり,がむしゃらに1~2年目を過ごしました。いま振り返ってみると,どうにか乗り切ったという感覚です。3~4年目にしてようやく看護とは何なのか,看護師とは何をする人なのか,そうした職業意識や,看護師である自分に向き合える気持ちが芽生えてきたように思います。そしてICU勤務5年目を迎え,チームリーダーとしての経験を重ねてきて,自分が部署で貢献できることは何かを考えていたころ,異動を告げられました。
異動先は,当院が新規に設立するERセンターでした。異動になるとは思いもよらず,当初は困惑しましたが,新規立ち上げから関わることができる好機ととらえ,前向きに受け入れることにしました。スタッフが集められて,開設までの準備期間は1か月,まさに「ボールペンの発注」といったところからのスタートでした。昨年の夏のことです。
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