連載 やじうま宮子の看護管理な日々――看護師長でいこう!・11
診療報酬に翻弄される哀しさ
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.186-187
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100674
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これを言っちゃあおしまいですが……
私が勤務する東京厚生年金病院も,さまざまな議論を経て,いま話題の7対1看護をとっていくことが決まりました。なにぶん秋口からのスタートなので,周辺の大学病院に比べてスタートが遅れていることは残念ながら事実。それでもなんとか各職員の縁をたどり,地道なPRを繰り広げて,多少の減床を覚悟すれば,なんとかめどが立つところまで来ました。
しかし年末が近づくにつれて,マスコミが「7対1看護をめざした大病院の人員獲得作戦」に批判的な報道をするようになっています。一例を挙げると,「都会の病院が地方にまで触手を伸ばして看護師をかき集めている結果,地方の病院が極端な人手不足になっている」「訪問看護ステーションから大病院に転職する人が増えた結果,閉鎖に追い込まれる訪問看護ステーションも出てきている」といった内容。「7対1バッシング」ともみえるこの報道が,今後になんらかの影響を及ぼすのか,私はとても不安です。
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