特集 地域を支え,地域とともにいきる
連携施設とめざす患者本位の医療・看護
―【連携施設として考える 病院との関わりと地域における役割】―地域を支える訪問看護ステーションとして
今村 眞理子
1
1訪問看護ステーション「けい」
pp.334-336
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100626
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在宅において安全に安心して生活ができ,少しでもその人らしい生活ができるよう支援していくことが訪問看護ステーションの役割である。この役割をスムーズに果たすためには病院との連携が重要であり,連携がうまくできているか否かにより,利用者の療養生活の円滑さに違いが出てくる。
平均在院日数短縮や早期退院といった昨今の医療事情を受け,訪問看護ステーション「けい」(以下,当ステーション)でも医療ニーズの高い利用者や,療養上の問題を抱えた利用者の訪問が増加している。その際,退院にあたって「この時期に退院の話ですか?」と不安に思うこともあったり,なかには病院から追い出されたと感じているような患者・家族の声を聞くことも,多くある。こうした不安を解消するためにも,早い段階から,病院と訪問看護ステーションとが協力して,「継続看護」という視点から,看護職間の連携を密にする努力が必要であろう。
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