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はじめに
沼津市は,静岡県東部に位置し,伊豆半島の付け根にあり,駿河湾に面した地域ではアジの干物の生産量は全国一である。人口は約21万,世帯数約8400戸の中規模地方都市で,1954(昭和29)年に全国で初めて商店街にアーケードを設置した都市で,現在は商圏人口100万の商業都市である。
沼津市立病院(以下,当院)はその沼津市の山側市街地にあり,屋上からは駿河湾と富士山が眺望できる風光明媚な場所にある。18年前に市の中心地から新築移転し,病床数も280床から500床と規模が拡大された(2007(平成19)年1月1日より50床休止)。災害・AIDS・周産期・がん等各種拠点病院であり,臨床研修医指定病院・新型救命救急センターを設置している。平均病床稼働率は78%,平均在院日数14.0日,看護配置は10対1である。2004(平成16)年10月,日本医療機能評価機構認定病院となるものの,現在は確認審査中の状態にある。また2005(平成17)年1月からは電子カルテを導入した。当院は,袋井市民病院とともに,「静岡県版電子カルテ」(後述)のパイロット病院である。
現在は地域医療支援病院認定を視野に入れるとともに,DPC導入を準備している。また経営方針として,救命救急センターを中心に,周産期医療の充実をめざしている。
附属の教育施設として,1965(昭和40)年には沼津市立沼津高等学校衛生看護科を開校,その2年後に進学コースである専攻科を併設し,多くの看護師を養成してきた。そして2006(平成18)年4月,沼津市立沼津看護学校を新築移転し,2009(平成21)年3月には,第一期生の看護師30名が誕生する予定である。
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