特集 入退院をめぐる病院との連携
訪問看護ステーションとの連携を考える―がん専門病院の立場から
舛田 佳子
1
1神奈川県立がんセンター外来看護相談室
pp.209-212
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100640
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はじめに
当センターから,地域の訪問看護ステーションへ訪問看護依頼をするケースは,年間約60~80件ある。がんセンターという性質上,訪問看護依頼をするケースは,がんのターミナル期の患者がほとんどであり,急に退院が決まり即日訪問看護をお願いしたいというケースも少なくない。また,ターミナル期の患者ということから,介護保険がらみではなく医療保険での訪問看護になることが多い。ターミナル期の患者の場合,症状コントロールがいかにうまくできるか,また最期をどこでどのようにして迎えるか,揺れ動く患者・家族の精神的なサポートがいかにできるかなど,日々変化する出来事にうまく関わり,安心して在宅で過ごせるかどうか訪問看護ステーション看護師,病院スタッフで話し合い共通理解し,医療・看護の継続,連携をしていかなければならない。がんセンターから訪問看護を依頼したケースを紹介し,現状と今後の課題について述べる。
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