特集 在宅ケアの質を高める、“外縁”を広げる
地域住民を支える訪問看護ステーションとして活躍するために
角田 直枝
1
1茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター
pp.27-29
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200846
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地域住民の生活に今や医療は欠かせない。なかでも、急性期医療を担う地域の中核病院は、地域住民の誕生から看取りまで、そして人生のさまざまな健康上の危機を支える。筆者の勤務している病院も、高度急性期医療、都道府県がん診療連携病院、地域医療支援病院など多様な機能を担っており、こうした背景であっても、94%前後の在宅復帰率で、なるべく元の暮らしの場所へ退院できるよう支援している(表)。
4月に控える診療報酬・介護報酬ダブル改定ではおそらく大きな影響があるだろう。すでに同じ医療圏にある急性期病院では、一般病棟から地域包括ケア病棟に転換したり、訪問看護を開始したりする動きが見られている。県立病院であり多機能を有する当院は、地域の他の医療機関の動きも視野に入れながら、中核病院として地域住民の安心な暮らしをどう支えるかが問われている。
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