特集 介護保険制度導入に向けての課題
介護保険制度のマネジメントシステム―居宅介護支援・市町村ケアマネジメント・介護サービスマネジメントシステムの構築
筒井 孝子
1,2
1国立公衆衛生院
2国立医療・病院管理研究所
pp.874-880
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901761
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介護社会化の誕生
老後の「介護問題」に対応することを目的に設計された介護保険法案は,平成9年12月9日に成立した.新しい制度を立ち上げることが了承されたということは,国民の選択として重い.これまで他人事だった「介護問題」を特定の当該家族の私的な問題とせず,改めて社会全体の問題として考えるという新たな試みがはじまったのである.「介護問題の社会化」を国民自身が考え,介護サービスの保障を受ける権利を有するために,保険料を支払う義務を負うという新たなシステムの成立は,国民生活や被保険者となる高齢者やその家族らにどのような変化をもたらすのだろうか.
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