Laboratory Practice 〈診療支援〉
後方診療支援システムの構築
米川 修
1
,
谷脇 寛子
2
,
鈴木 雅之
3
,
浅野 正宏
2
,
溝口 壱
2
1聖隷浜松病院臨床検査科
2聖隷浜松病院臨床検査センター
3聖隷浜松病院医療情報センター
pp.140-142
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101167
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はじめに
医療の目的は患者の抱える問題を改善し,患者のQOL(quality of life,生活の質)を向上させることであり,その過程に占める検査の重要性は周知のことである.しかしながら,検査室に勤務する人間が自分たちの仕事のアウトカム,つまり,患者,あるいは利用する医師に還元できているか,についての意識・認識の低いのが現状といえよう.このような姿勢が患者,医師,あるいは事務から実績とは異なる検査室の評価をもたらした要因になったともいえる.
検査における分析のレベルが十分臨床側の要求を満たしている今,解析面でのコンサルテーションの機能を充実させることが,利用者,つまり,患者ならびに医師へのサービスになることからも検査室の急務である.
われわれは検査室の正当な評価とさらなる発展を図るべく,検査データを通した解析面での医師,患者への貢献を目的とした新たな試みを開始したので,その活動を報告することで読者の参考に供しつつご批判を仰ぎたい.
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