リカバリーショット 前編
ALSに罹るということ
曽我部 道弘
pp.1294-1295
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202742
- 有料閲覧
- 文献概要
私は筋萎縮性側索硬化症(ALS)という病気を患っています.
始まりは突然でした.発病前の私は,週末は草野球を愉しみ,長期連休は家族旅行を満喫する,どこにでもいるサラリーマンでした.しかし,3年前の春,オフシーズン明けに久しぶりの野球を愉しんでいるときに最初の異変を感じました.身体が思うように動かない.打席に立ってスイングしてもバランスを崩して転倒.1塁に走っても膝に力が入らず,上半身と下半身がバラバラに動いている感覚.昔から知っている相手ピッチャーにも心配される始末.そのときは久しぶりの運動ということもあり,だいぶ身体がなまってるなあ,また鍛えなきゃなあ,くらいに考えていました.
Copyright © 2021, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.