伝えたい話
病院インテリアコーディネーターのしごと
串田 妙子
1
1府中恵仁会病院総務部
pp.893-898
発行日 2004年10月10日
Published Date 2004/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100551
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私が病院のインテリアコーディネーターになるまで
「ごみ箱1つ選ぶにもこだわってほしい」と理事長。そして「患者さまの代表として病院内を見て,その心の声を形にしてほしい」という副理事長の言葉を聞いたのは,今から9年前の面接の席でのことでした。病院でインテリアコーディネーターを募集しているのを知り,応募したものの,病院という命と向きあう聖域で「私にできることがあるのだろうか……」という不安,そして「今やっている仕事との両立は無理なのでは……」と迷っていた気持ちが払拭された瞬間でした。
私は,料理やパッチワーク,ガーデニングや収納のアイデアなど,暮らしを楽しむ提案を雑誌に連載したり,広告関係の仕事をしています。花を生け,テーブルセッティングをしての撮影など,苦しい緊張感と同時に華やかな一面のある世界です。でも心のどこかで,何か別の世界を求める思いがありました。
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