特集 病院のインテリアデザイン
病院のインテリアデザインのキーポイント
大辻 真喜夫
1
1竹中工務店大阪本店設計部
pp.35-38
発行日 1971年2月1日
Published Date 1971/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204233
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はじめに
近年,病院の建築は,単なる空間の確保とそのプランニングの機能整備の段階から一歩成長し,新しいインテリアを志向して,徐々にではあるが質的転換をとげようとしてきている.
目ざましい科学技術や医学の進歩に比し,建築空間のそれはきわめて地道で微々たるもので,本来あるべき姿がいまだ確立されていないといっても過言ではない.戦後の混乱期からようやく脱し,複雑な機能の追究に追われていた揺藍期から,建築空間の質の向上,インテリアデザインのレベルアップが模索される青年期に達したといえよう.
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