特集 病院のインテリアデザイン
病院のインテリア—家具を中心として
田辺 麗子
1
1女子美術大学
pp.39-43
発行日 1971年2月1日
Published Date 1971/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204234
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最近の病院は,材質・色彩ともにケレン味の少ない調子で統一されているが,インテリアデザインという積極的なスペースの表現には乏しいように思われる.しかし複雑な技能をのみこませるべく表現を抑えて,建築のデザインと調和し,ひきたてる役目の家具・設備に期待をかけているが,それはそれで建物全体のデザイン的レベルを高める意味で,消極的ではあるが効果的である.反面その選択を誤ると,建築のデザイン的な質や病院の機能を著しくそこなうことになりかねない.
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