特集 目標管理で看護組織は進化したか―臨床と教育の現場から
目標管理を教材とした実習に取り組んで
[3]個人レポートの分析による実習目標達成度の評価
平井 さよ子
1
,
海老 真由美
2
,
木下 昌紀
2
,
村山 正子
1
1愛知県立看護大学
2前愛知県立看護大学
pp.554-557
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100508
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はじめに
愛知県立看護大学(以下,本学)では,2000(平成12)年度より「目標管理」を教材として,看護管理実習に取り組んできた。カリキュラム上の位置づけや実習のねらい,実習内容については本特集「目標管理を教材とした実習に取り組んで[2]」で述べたとおりである。また,看護管理学教育の体系化を推進する必要性が報告されている1)が,現段階において看護基礎教育における看護管理学教育は未確立であり,各教育機関が模索している段階である。そのなかで,目標管理を教材とする実習の試みは全国的にもまれなものであり,そのあり方を評価することは意義深い。2001(平成13)年度の実習運営評価についてはすでに本誌に報告した2)。2002(平成14)年度からは,看護師個々人の行動に焦点を当てて,組織の目標管理の仕組みを考えさせる実習内容の一部変更や,実習指導要綱の作成,組織的に目標管理に取り組んでいる実習施設の開発などを加えた。
総合的な実習評価として,運営評価とともに,学生の学習内容や達成度などの教育評価からも行なわれる必要がある。本稿では,2002(平成14)年度看護管理学実習を受講した学生の個人レポートを分析することで,学生が看護管理学実習の実習目標をどの程度達成できたかについて検討したので報告する。
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