特集 国際看護理論家会議
講演
キングの理論“キングの目標達成理論”
Imogene M. Kin g
pp.217-234
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900023
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では,最後にまとめてみたいと思います。看護婦は,社会において個人と集団に対してケアを提供しているわけてすが,そのケアの計画を立て,実施し,評価するという過程において第一義的な役割を担い続けていくでしょう。また,看護婦は,ヘルスケアチームの大変重要なメンバーであるわけです。そういう意味で,もっと知識をふやし,そして決定したことを実施する技能をもっと高めることが期待され,要求されています。加えて看護婦は,実施したことを評価し,看護ケアの有効性を測定する質保証プログラムを確立してきました。看護ケアの目標を明確化し,それが達成されたのかどうかを測定することは,看護ケアの質を改善していく基礎となります。
看護というのは,多くの社会システムの一部です。看護は過去に深く根ざした伝統をもっています。また,看護婦の役割と責任は多面的であり,特定の社会の中で個人と集団の双方にかかわっています。看護実践は,すべての年齢層の人々,またすべての社会経済的集団の人々についての理解の上に成り立っています。
これまで個人,集団,社会の間の力動的相互行為を説明する概念システムについてお話してきました。
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