連載 看護管理に活かす看護理論のエッセンス・5
キング―目標達成理論の活用
亀岡 智美
1
1国立看護大学校
pp.1013-1017
発行日 2003年12月10日
Published Date 2003/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100957
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はじめに
1981年,米国において発表されたキングの『A Theory for Nursing』(邦訳;『キング看護理論』)1) は,看護のための概念枠組みと,それに基づき構築された目標達成理論から成る。目標達成理論は,発表以来,世界各国の看護職者が実践・教育・研究に活用している2)。また,看護実践における同理論の活用,病院看護部による組織的な同理論導入を紹介した論文も多く2),それらはいずれも,看護師個々による実践における目標達成理論活用が質の高い看護実現につながり,看護管理者による活用がその支援となることを示す。
本稿においては,まず,キングの目標達成理論のエッセンス(本質)を確認し,続いて,看護管理者による活用の実際を踏まえ,同理論の活用可能性とその意義について論じる。
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