特集 人材育成プログラム企画・運営の着想と工夫
―人的資源開発から組織開発へ―キャリアプラトー時代の自律型研修の試み
村島 さい子
1
,
中津川 順子
1
,
井上 紀子
2
1福岡県立大学看護学部
2田川市立病院
pp.200-206
発行日 2004年3月10日
Published Date 2004/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100452
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ミドルの時代と言われている。看護部組織では,中堅ナースがそのミドルとしての位置にいると考えられる。ミドルは,トップとフォロアーの間に位置し,質の高い現場情報をもつ組織の文化を熟知した人である。組織の内と外をつなぐリエゾンの機能を果たすことが可能である。その役割期待は,新しい戦略の提言,収益向上への貢献,部下・後輩の指導と育成,問題の起こったその場での問題解決,組織の戦略目標達成活動,およびそのなかで生じる戦略と日常業務とのコンフリクトに対する建設的対処等々である。
しかし,現実には,協働活動を推進していくとき,メンバーの気持ちを汲み取る人間関係志向と,組織の中核としての成果志向の意思決定との間で強い葛藤を経験する切実な立場に立たされている。
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