特集 激変期に求められる看護管理者のリーダーシップ考
私たちの行なっているリーダーシップ勉強会―自律を求めて
村島 さい子
1
,
中津川 順子
1
,
岩下 ヒトミ
2
,
井上 紀子
2
,
諧 恭子
2
,
有光 初美
2
,
永井 早苗
2
1福岡県立大学看護学部開設準備室
2田川市立病院
pp.361-364
発行日 2002年5月10日
Published Date 2002/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901630
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自分の実践はブーメランのように必ず戻ってくる
約半年に及ぶ勉強会では,ときには,漠然とした状況把握や期待が問い直され,それぞれが自分の看護実践や教育実践に真正面から向き合わざるを得ない体験をもつことになった。他者からの率直なフィードバックによって,自分自身を揺さぶられ考え込むことが多かった。自分の実践は,ブーメランのように結果を伴って必ず自分に戻ってくる。それを受け止め,この経験の意味を探る勉強会でもあった。難しいことではあるが,手助けをしてくれる仲間たちがいた。他者からのフィードバックを素直に受け入れる力をもった仲間たちであった。
勉強会は,当初の計画はあったものの,トライアンドエラーの連続で,そのうち,誰も計画の遵守を意識しなくなった。学習内容のII(表1)に入るころは,本音の会になっていた。リーダーシップスタイル実験室でのロールプレイがそれまでの気取りや建前を一掃し,何でも話せるように導いてくれた。そして,学習内容IIIに入る。それぞれが今日やりたいこと,話し合いたいこと,スタイルを実験してみたい出来事をもち寄るようになった。
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