焦点 2006年診療報酬改定と看護管理の課題〈療養病床編〉
療養病棟入院基本料の概要と解説
奥村 元子
1
1日本看護協会
pp.749-755
発行日 2006年9月10日
Published Date 2006/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100359
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2006年(平成18)診療報酬改定のうち,「療養病棟入院基本料2」が7月1日から実施された。従来療養病棟入院基本料は,病棟ごとにすべての入院患者について一律の額が支払われていたが,今改定により患者一人ひとりの状態評価に基づいて,段階を設けた支払い方法に移行した。
実施までに3か月の猶予が設けられたのは,病院現場の混乱を避け準備期間をおく必要があったからである。新たな療養病棟入院基本料算定の概要は,3月時点で他の改定項目と同時に示されており,多くの病院現場においては対応に着手していた。しかし,7月からの算定に向けた届出受理の詳細な要件が関係者に示されたのは6月下旬であり,地方社会保険事務局への届出期限が約1か月後の7月21日に設定されるという慌しい日程となった。
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