新連載 私のこだわり看護管理 パート2 〈看護現場学〉クオリア創造に向けて・1
始まりの記“30年を貫くもの―現場”
陣田 泰子
1
1聖マリアンナ医科大学病院看護部
pp.38-39
発行日 2005年1月10日
Published Date 2005/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100102
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「お先に」といって,看護部を一足先に退室する。夜8時,まだ副部長らは残って仕事をしている。一体いつになったら定刻で仕事を終えて帰宅できる日が来るのだろうか。むなしさが押し寄せてくる。どこかから声が聞こえてくる。「その日のためにいま,備えているんじゃないか,覚悟したんでしょ!」そうだ,そうなのだ。やがてくるその日のために私ができることをやるだけ,そう決めて引き受けた看護部長職なのだ。いま,私の頭の中で繰り返している言葉である。
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