実践報告
わが国の看護職における口腔ケアの現状と課題・1―口腔ケア行動の現状と教育・組織アセスメント
迫田 綾子
1
1日本赤十字広島看護大学看護学部老人看護学
pp.473-476
発行日 2006年6月10日
Published Date 2006/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100090
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はじめに
良質の口腔ケアは,全人的な健康の回復とQOL向上に寄与する。しかし人々は,口腔のことで看護を求めることが少なく,入院して看護を受けるなかで,口腔の問題が明らかになることが多い。それらは呼吸器感染や,重度化する障害によるセルフケア困難といった看護問題であり,日常生活援助のなかでもより高度な口腔ケアが求められている。しかしながら看護職は,口腔ケアに関して専門的教育を受ける機会が少ないうえ,その実態に関する全国的調査も見当たらない。そこで本研究は,わが国の看護職による口腔ケアの現状と課題を明らかにし,看護の質的向上に関わるオーラルヘルスプロモーション活動の方策を見いだすことを目的とした。今回は第一報とし,次回では口腔ケア行動とその課題を報告する。
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