特集 全身疾患と口腔ケア
看護師が行う口腔ケア―現状と課題
岩渕 博史
1
1栃木病院歯科 歯科口腔外科・小児歯科
pp.38-44
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101686
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病院で行われる口腔ケアとは何か?
病院で行われる口腔ケアは単になる清潔ケアとしての「歯磨き」ではなく、口腔内環境の維持や改善を行い、さまざまな疾病予防を期待するなど明らかな目的をもって行われている。私はこれら個別の疾病予防や治療効果を狙って行われる口腔ケアを単なる清潔ケアと分け、治療的口腔ケアとよんでいる。
口腔内は3大不潔域の1つであるため、患者の全身状態の変化により、容易に日和見感染症を発症する。患者の日々の全身状態を把握し、評価するスペシャリストである看護師が日々の口腔ケアを担うことはきわめて重要であるといえる。
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