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特集 Conversion Surgery—進行消化器がんのトータル治療戦略
総論
Conversion Surgeryの定義・特性・意義
Definition, characteristics and significance of conversion surgery
吉田 和弘
1
,
山口 和也
1
,
棚橋 利行
1
,
田中 善宏
1
,
高橋 孝夫
1
,
松橋 延壽
1
Kazuhiro YOSHIDA
1
1岐阜大学大学院医学系研究科腫瘍外科
pp.1166-1170
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211751
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【ポイント】
◆抗癌剤治療は,癌細胞の耐性獲得や患者の有害事象のため永続的な投与は困難であり,外科的切除を行うことが予後の延長につながる可能性がある.
◆conversion therapyとは,技術的にも腫瘍学的にも根治切除ができなかったものが,抗癌剤治療が奏効したことにより根治切除をめざして行う治療戦略であり,診断時から切除が可能であるが予後の延長をめざして行うneoadjyuvant chemotherapy(NAC)とは異なる概念である.
◆conversion therapyを行うタイミングは,抗癌剤治療が奏効しているうちに行うことが望ましいと推察される.
◆conversion therapyの意義を検証するには,そのまま化学療法を続けるか切除するかの比較試験が必要である.
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