海外報告
21世紀に向けての看護倫理教育の展望—ジョージタウン大学倫理研究所IBCに参加して
丸山 マサ美
1
1九州大学医療技術短期大学部
pp.339-342
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900519
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はじめに
ジョージタウン大学ケネディ倫理研究所(Georgetown University, Kennedy Institute of Ethics)は,米国におけるバイオエシックス研究センターとしては,ニューヨーク郊外にあるヘイスティングス・センター(Hastings Center)とともに有名で,倫理学者を中心としてバイオエシックスの体系的研究がなされています。
これまでの研究所の仕事は多々ありますが,1972年から6年の歳月を要した「バイオエシックス百科事典(Encyclopedia of Bioethics;Warren T. Reich,1978)」の編纂もその一つです。この事典によると,バイオエシックス(bioethics),すなわち,「生命倫理」は,「ギリシャ語のbios(life,生命の意味を示す連結語),とラテン語のēthike(ethics,倫理学;習性的,習俗的)を結び付けた造語」と説明され,日本においても広く理解されつつあります。
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