特別インタビュー
バイオエシックスとは何か—新しい時代の医療のあり方を探る 木村利人氏ジョージタウン大学ケネディ研究所に聞く[その2]
久保 成子
1
1善隣基督教会付属尾竹橋准看護学院
pp.390-400
発行日 1983年7月25日
Published Date 1983/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907839
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患者を中心に新しい医療の創造を
●患者の権利と医師・看護婦の権利
木村 私は1980年にテネシー州のノックスビルで開かれた,アメリカで初めての‘患者の権利を守る委員たちの会’という会に出席しましたが,会議に出席した300人のうちの250人ぐらいまでは女性でした.ほとんどが看護婦を長年やっていた方々で,現在,患者の権利を守る専任スタッフになっているということでした.
私がそこで知り合ったダラス地区病院のフォスターさんという人はとてもユニークな経歴を持った人で,その人は元来がバレリーナとして育てられ教育されて,自分でもバレリーナとしていろいろな所で舞台を踏んだ人ですが,あるとき年齢の限界を感じて,それから心理学を勉強し,ダンス・セラピーという,踊ることによって治療するというプログラムの責任者として病院に就職しました.
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