特集 助産婦教育.どこで行なうか—質と量の確保
21世紀の大学教育と助産婦教育
大室 律子
1
1文部省高等教育局医学教育課・看護教育課専門
pp.321-326
発行日 1999年4月25日
Published Date 1999/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902150
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はじめに
21世紀初頭の日本の高等教育を取り巻く社会状況には,少子高齢化の進行,生産年齢人口の大幅減少,産業構造や雇用形態の変化等が予測されている。これに対応するためには,職業人の再学習が必要になり,生涯学習の需要の高まることも推量される。また,知的活動によって社会をリードし,社会の発展に重要な役割を担う大学は,従来型の知識の詰め込み教育だけでは,その使命を十分に果たせなくなるであろう。幅広い視点から知的活動を強化するために,高等教育の構造改革が強く求められる。
同時に,保健・医療・福祉も大きな変革期にさしかかっている。例えば,看護教育は資質の向上を図るため,かってない勢いで看護系大学,大学院が新・増設され,看護の充実を図るため,看護教育の大胆な改革が進められている。
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