原著論文
在宅静脈栄養を必要とする消化器疾患の子どもと家族に対する援助
金泉 志保美
1
1獨協医科大学越谷病院小児外科病棟
pp.483-490
発行日 1997年12月15日
Published Date 1997/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900426
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はじめに
腸での消化吸収が円滑に行なわれず,長期に渡る中心静脈栄養を必要とする疾患の子どもに対して,在宅静脈栄養法(以下,HPN)が積極的に行なわれるようになっている。夜間のみの間欠的輸液法により,日中の負担は軽く,「普段は健常児と変わりない日常生活が可能である」(蛇口ほか,1991)とも言われているが,その実態についてはあまり明らかにされてはいない。
そこで,HPNを必要としている消化器疾患の子どもと家族の日常生活の実態を明らかにし,子どもにどのような問題が生じ,それに対して家族はどのように調整をしてきたのかを知ることにより,看護がどのようにかかわることができるか,看護援助の方法を検討した。
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