在宅医療にふさわしい物と技術・2
在宅中心静脈栄養
篠田 道子
1
,
余田 茂樹
2
1OFFICE SHINODA
2(株)メディコン
pp.896-906
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901911
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
利用者のタイプ別IVHカテーテルの選択,ケア方法,留意点
事例1:カテーテルを事故抜去する危険性が高い人の予防対策
Hさん,79歳の女性.腸管切除後に腸閉塞をたびたび起こし,数回手術を受けていますそのため,筋力の低下や骨萎縮など廃用症候群が進み,現在は車椅子や歩行器で歩行しています.鎖骨下からIVHカテーテルを挿入して在宅中心静脈栄養法を行なっています.延長チューブや三方活栓を輸液ラインに組み入れているため,ラインが長くなってしまい,歩行時に踏んだり,車椅子のハンドリムに絡まったり,寝ている時にからだに巻きついて事故抜去されたことが何回かありました.介護者は83歳の夫で視力低下や注意力低下があり,事故抜去に対する配慮は期待できません.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.