原著論文 「看護研究」奨励論文在宅におけるケア技法の開発
—優秀奨励賞(1編30万円)—在宅静脈栄養を必要とする消化器疾患の子どもと家族に対する援助
金泉 志保美
1
1獨協医科大学越谷病院小児外科病棟
pp.482
発行日 1997年12月15日
Published Date 1997/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900425
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論文講評
本論文は,在宅で静脈栄養を実施しながら就学している子どもたちの生活実態から,看護サービスの技法について分析し,論述したものである。看護婦が,身近にいる子どもたちの困難な生活と,それに耐えて成長していく力をしっかり観察して,彼らへの具体的な支援方法を編み出し,提案している。これまでの看護では入院中の看護が中心であり,健康な人々とともに生活する環境での看護は新しい視点に立つものである。
この論文は外来看護法について論じたものであるが,在宅療養者は居宅から外に出られない状態で訪問サービスに頼っている人ばかりではなく,外来通院しながら在宅療養している場合も多い。外来看護サービスも在宅療養者を支援する看護の1つであり,在宅看護の範疇であると審査委員会は考えている。
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