死への看護・12
家族への援助
柏木 哲夫
1
1淀川キリスト教病院精神神経科
pp.1262-1267
発行日 1977年12月1日
Published Date 1977/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918283
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
‘死への看護’において家族への援助の問題が大切であることは,これまでにも述べてきました.以前私たちが行った家族へのアンケート調査の結果からも分かるように,死に至る病気を持った患者の家族は,実に様々な問題をかかえこみます.家族への援助を,2人の患者の家族を通して,次の4つの点から考えてみます.
1)医師が患者に病気をどのように説明するかによって,家族の重荷が変化する.従って,説明を工夫することによって家族を援助できる.2)家族の患者への対応を共に考えることによって援助できる.3)家族間の問題を解決する手助けをすることによって援助できる.4)家族の希望を入れることによって援助できる.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.