論説
生きられる援助関係と看護
吉留 厚子
1
1東京大学医学部健康科学・看護学科家族看護学教室
pp.245-251
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900400
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はじめに
看護とは何であるかと,いつ自問しても何も解答を得ることはなかった。逆に,考えれば考えるほどわからなくなってきた。援助をするにあたって正しいと信じ疑わなかったいわゆる科学的に行なってきたものが,歯車がかみ合わないものになってしまったと感じていた。一度この科学的に実践する看護から自由になり,もう一度生きられた看護者と患者の関係とは何かを論じてみたい。
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