焦点 看護管理と情報テクノロジー
研究
Al機能を活用した看護診断システムの開発
池上 峰子
1
,
大原 彰子
1
,
新道 幸恵
2
1神戸大学医学部附属病院
2神戸大学医学部保健学科
pp.369-379
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900314
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はじめに
患者情報の多様化,複雑化とともに,患者の個別性を重視した適切な看護の提供,さらに高度医療に対応できるより質の高い看護の提供が看護婦には求められている。
看護診断・POSを日々の看護実践に取り入れることは,患者個々のニーズに対応した看護の提供に有効であり,より質の高い看護を提供できるものである。しかし,日常の看護実践においては,患者の問題を共通理解し,同レベルの看護を展開する上で,患者情報を収集する技術,収集した患者情報から看護診断を選択するまでの意志決定において,看護婦の経験年数,学習レベルにより少なからず差を生じている。また,POSの思考過程やその記録等に多大な時間を消費し,直接看護ケア時間の不足をきたすなど看護婦の悩みの原因になっているとも言える。
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