文献紹介
子宮を摘出する患者に関する研究
秋元 典子
1
,
三ヶ木 聡子
2
1和歌山県看護短期大学開設準備室
2長谷川病院看護部(CNS)
pp.225-234
発行日 1995年6月15日
Published Date 1995/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900302
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はじめに
子宮摘出術は,婦人科領域で行なわれる最も頻度の高い手術となっており,特に子宮筋腫に対する治療としては,年間約15万人がこの手術を受けていると言われている1)。このことは,老人保健法によって癌検診が強化されたことによる疾患発見の機会の増加,および子宮筋腫の場合には手術療法こそが完全な根治療法と考えられていることの影響と考えられ,今後子宮摘出術を勧められる女性はますます多くなっていくと予想される2)。
しかし,子宮摘出術は,解剖学的構造の変化だけでなく,女性固有の出産および月経機能を停止させるため,術後の抑欝や不定愁訴,性的トラブルなど,心理的・身体的諸問題を引き起こしやすいと言われている1)。
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