Japanese
English
焦点 看護研究と概念枠組
討議素材・2
子宮摘出術:回復に伴う対処(コーピング)の研究
Hysterectomy: A Study in Coping with Recovery
C. Webb
1
,
J. Wilson-Barnett
2
,
黒田 裕子
3
,
中西 睦子
4
1マンチェスタ大学看護学部
2ロンドン大学看護研究
3日本赤十字中央女子短期大学
4日本赤十字看護大学
pp.334-344
発行日 1986年7月15日
Published Date 1986/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200887
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この論文は,子宮摘出術からの回復に関する記述的研究の一環を報告しようとするもので,認識的-現象論的対処(コーピング)理論をもとにしている。婦人たちが抱いていた子宮摘出術についての昔からの言伝えや手術の影響についての悲観的な信念は,子宮摘出術およびその回復を体験する過程で変化していた。さらに婦人たちのうち大多数は健康についても活動性においても十分に回復し,婦人たち自身もそのように評価している。しかしながら,スタッフから与えられた情報も,パートナー・家族・友人たちによるソーシャル・サポートも,質的にみても量的にみても乏しく,得られたデータの中にはサポートの欠如が子宮摘出術後の回復の妨げとなったことを証明するものもあった。最後に看護実践や研究へのいくつかの示唆について述べた。
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