特集 看護教育における教育方法 Clinical Judgementはどのように育てられるか
第6章
シンポジウム
Ⅰ.臨床実習を通しての学生の成長過程—母性看護学と助産課程の比較
堀内 成子
1
1聖路加看護大学
pp.424-429
発行日 1990年9月15日
Published Date 1990/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900267
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私のように教育の経験も浅く,未熟な者にこのような機会を与えていただき,感謝の気持ちでいっぱいです。1つの話題提供となれば幸いに思います。
私は本学において3年次に母性看護学を,さらに4年次に選択コースの助産に関する専門科目を8年間教えてまいりました。4年制の大学の中でこの助産課程を,しかも半年のコースで教育することは,看護基礎教育のカリキュラムを過密にする点や,助産という特殊な教育を短期間に必修科目と平行して行なう点については,学習を困難にする要因にもなりかねないと考えています。したがって,4年制の大学の中に助産婦教育を選択科目として位置づけることに関しては問題があるかと思いますが,今回はその議論は別におき,私はここで臨床実習におけるクリニカル・ジャッジメントの成長という点に焦点を当てて私見を述べてみたいと思います。
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.