特集 日本看護診断研究会・第2回学術集会報告
教育講演
4.看護診断:ノンコンプライアンス
江川 隆子
1
1自治医科大学看護短期大学
pp.131-135
発行日 1993年2月28日
Published Date 1993/2/28
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900122
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コンプライアンスとは
コンプライアンスには,協力(Cooperation),遵守(Adherence),服従(Obediance)などの意味があります。医療では,“コンプライアンス”は指示された治療やケア,たとえば,投薬,リハビリ,食事,Folow-upなどに従うことと定義しています。逆に,従わないことを“ノンコンプライアンス”と定義しています。
今までは,図1のように,コンプライアンスは,(+),ノンコンプライアンスは,(-)のイメージとして受けとめられていました。確かに,遵守(じゅんしゅ)は,指示する側やそれを受ける側にとって有益であり,経済的であることはいうまでもありません。このイメージは,指示(医師)が,患者の疾病にとって有益であるから,従うべきであるといった医学モデルに基づいて考えられているものと思います。
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