特集 看護国際交流
看護と教育における国際交流を顧る—三育学院とセブンスデー・アドベンチスト教会グループ
江本 愛子
1
1三育学院短期大学看護学科
pp.94-99
発行日 1988年2月25日
Published Date 1988/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908482
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国際交流の背景
三育学院短期大学看護学科の歴史は,昭和3年,東京衛生病院の開設より1年前に開校された東京衛生病院看護婦学校まで遡る.開校以来今日まで継続している国際交流を振り返ってみると,その影響は非常に大きかったといわなければならない.三育学院と東京衛生病院とは同じ設立母体のセブンスデー・アドベンチストとよばれるキリスト教会に属していて,教会の世界的な組織を通して他の国々の同系列の学校や病院などとつながっている.そこで,交流について述べる前に,まずその組織内にある諸系列機関の特徴や規模について触れる必要があろう.
セブンスデー・アドベンチスト教会(以後SDAと略す)は,現在地球上の190か国で宣教活動を行っている.これらは北米,中米,南米,北部ヨーロッパ,ユーロ・アフリカ,トランス・アフリカ,アフリカ・インド洋,アフリカ中近東,南アジア,オーストラリア,極東の11の地域に分けられ,その本部がワシントンD. C. に置かれている.
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