シンポジウム 第17期日本学術会議環境保健学研連主催公開シンポジウム
「内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)の影響はどこまでわかっているか」
シンポジウムのまとめ
角田 文男
pp.911-912
発行日 1999年12月15日
Published Date 1999/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902212
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今日の環境保健問題のなかで,いわゆる環境ホルモンほど一般国民に健康影響への不安を与えた問題はないであろう.しかも,この問題は一挙に登場し,特大な社会問題と化した.この問題に関する報道の見出しや内容と科学的知見との間に大きな乖離を来していたからである.それは,この問題を専門とするか,あるいは深い関心を持つ科学者が,わが国にあまりにも少なすぎたことに,ひとつの大きな原因がある.科学者の責務の怠慢ともいえる.
当研連が今期日本学術会議活動計画の基本的方向に沿って,最初の公開シンポジウムに本テーマを最優先させたことは,当然の選定であった.幸いにも,この分野の研究で最も活躍中の先生方が,当研連の意図するところを十分に理解いただき,繁忙のなかを日時調整して講師陣に加わっていただいた.
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