特集 理論をつくる・つかう・つたえる—実践にいきる理論構築に向けて
扉
坂下 玲子
1,2,3,4
,
小野 博史
2
,
中西 永子
2
,
濵上 亜希子
2
,
本田 順子
2
,
脇口 優希
2
,
渡邊 里香
2
,
山下 裕紀
5
,
『看護研究』編集室
1兵庫県立大学
2兵庫県立大学看護学部
3兵庫県立大学臨床看護研究支援センター
4第1回理論看護研究会
5関西医科大学看護学部
pp.9
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201946
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日々看護現場で生起する事象を捉えて言語化し,研究を通して理論を構築する。そしてその理論を現場で検証し,理論のさらなる精錬をめざす—これは看護学の知を創り,発展を推進する上で不可欠となるプロセスだと思われます。しかし,理論を構築することはとても難しい……いまも,そのイメージは色濃くあるのではないかと思われます。
本特集では,兵庫県立大学の坂下玲子先生を中心とする理論看護研究会の先生方により開催された第1回理論看護研究会の内容を紹介します。研究会では「つたえる」「つかう」「つくる」の3つのセッションに分けて演題が発表され,ステップを踏みながらわかりやすく,理論構築の理解を深めることがめざされました。特集でもこのセッションに沿って演題をピックアップして紹介し,セッションごとにそれぞれ何がめざされるのか,解説を付しています。加えて,理論構築の重要なプロセスである概念分析にテキストマイニングを用いるという新たな取り組みについても紹介します。看護学の発展に向けて1人でも多くの方が理論構築にチャレンジできるよう,本特集を通じてささやかなヒントを提供できたら幸いです。
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