特集 英文論文と査読
扉
『看護研究』編集室
pp.9
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201595
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「研究成果を海外に発信する」という機運の高まりを受け,弊誌ではここ数年,英文論文の執筆や国際発表など,特集や連載等の形でさまざまなテーマを取り上げてきました。今回は,主に査読について考えます。
査読というテーマは,国内においても近年議論が深まりつつあり,そのあり方や方法も含め,これからも議論や発展の余地を残しているものと思われます。投稿/発表される論文数は今後もさらに増えていくことが予想されますので,査読体制の確立や査読ガイドラインの構築などの諸課題は,引き続き重要なテーマになるといえます。その一方で,日本の看護研究の国際的な進展に伴い,投稿/出版される論文はもはや国内だけにとどまらず,最初から英文誌に投稿するというケースも珍しくなくなってきました。そればかりでなく,査読者の立場として,海外のジャーナルから査読のオファーが届くことや,さらには,わが国で発行する英文誌に向けて論文を投稿する海外の研究者も増えています。そうした状況において,いま,英文による査読,英文誌における査読とはどのようなものなのか。その現状と展望を探っていきます。
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