特集 イノベーション研究を始めよう—テクノロジーが拓く看護ケアの可能性
研究プロジェクトの概要とテクノロジーの活用の実際(終末期の看護)
機器を用いて連続的に計測した呼吸数と心拍数から死亡発生を予測する
福井 小紀子
1
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.344-350
発行日 2022年8月15日
Published Date 2022/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202006
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
本稿では,総論(332-343)で述べたように,2017年6月に大阪大学とエアコンメーカーとの情報科学分野を中心とした包括連携契約の締結に基づいて,我々研究グループにて採択された研究プロジェクト「医療介護現場(病院,施設,在宅)におけるセンシング技術を用いた療養者の生体・行動情報と実践情報との統合による状態推定技術の開発」の概要と,その成果の一部として,筆者が筆頭著者として2021年7月にSupportive Care in Cancerに「Association between respiratory and heart rate fluctuations and death occurrence in dying cancer patients: Continuous measurement with a non-wearable monitor」(Fukui et al., 2021)というタイトルで掲載した論文の内容と掲載に至るまでの取り組みについて,研究代表者としての研究プロジェクト全体での対応もまじえて紹介する。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.