循環器薬 使い方プラクティス 疾患別循環器薬の使い方 《不整脈》
心拍数調節薬
高橋 尚彦
1
1大分大学 医学部循環器内科・臨床検査診断学講座
キーワード:
Calcium Channel Blockers
,
Digitalis Glycosides
,
Adrenergic Beta-Antagonists
,
運動負荷試験
,
心拍数
,
心房細動
,
治療成績
Keyword:
Adrenergic beta-Antagonists
,
Calcium Channel Blockers
,
Atrial Fibrillation
,
Exercise Test
,
Digitalis Glycosides
,
Heart Rate
,
Treatment Outcome
pp.529-534
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013305826
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頻脈性心房細動の治療標的は,"房室結節の不応期が短い"ことであり,これを延長させる薬剤が心拍数調節薬(レートコントロール薬)として使用される.以前はジギタリスの使用頻度が高かったが,労作時の心拍数が十分に減少しないこと,および催不整脈作用等の副作用のため,使用頻度は著明に減少している.β遮断薬は十分な心拍数抑制効果に加え,心保護効果も有することから使用頻度が増えている.非ジヒドロピリジン(DHP)系Ca拮抗薬(ベラパミル,ジルチアゼム)も使用可能であるが,心機能抑制効果があるため注意が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013